第18回心も体も変わる温活レシピ 「冷え」と「乾燥」対策の秋の食養生
【温活料理研究家 小川原智子さん】

第18回心も体も変わる温活レシピ 「冷え」と「乾燥」対策の秋の食養生
【温活料理研究家 小川原智子さん】

2022/08/29

「冷え」と「乾燥」対策の秋の食養生

秋は五穀豊穣の季節。米をはじめ豆、粟、黍、稗など多くの穀物が実りのときを迎えます。

「食欲の秋」といわれますが、暑い夏が終わり、空は高く、空気は澄み、過ごしやすい季節となって、食欲も高まってきます。

そんな中で、秋は1日の気温の寒暖差が激しく、朝晩はぐっと冷え込むことが多くなります。
同時に秋が深まると湿気が薄れ、空気も乾燥してきますので、鼻や呼吸器の機能も低下して、口や鼻、のどは炎症を起こし、細菌やウイルスが繁殖しやすくなります。

秋は朝夕の冷え込みで、皮膚表面の「毛穴」が閉じてしまい、「肺」や「呼吸器」に負担をかけ、「呼吸器」系の症状が起こりやすくなります。

空気の乾燥によって、鼻や器官の機能が著しく低下すると、くしゃみや鼻水からはじまり、乾いた咳や痰が続いて、さらに気管支炎や喘息にまで移行ししやすくなります。細菌やウイルスが繁殖すると、風邪やインフルエンザも発症しやすくなります。

秋の季節、健康に過ごすためのポイントは「冷え」と「乾燥」対策。大気の「乾燥」から体を守り、体を温めて、免疫力を高めていきましょう。
「乾燥」による症状を未然に防いで、「肺」を補う働きを持つのが辛味の食材。ねぎや生姜、わさび、唐辛子など薬味や香辛料をはじめ、大根、玉ねぎなどほのかな辛味のある食材、日本酒や焼酎などビール以外のアルコールも含まれます。

辛味の食材は、働きの弱まった肺や呼吸器の負担を軽くしてくれます。さらに体を温めて、余分な水分や滞った気の流れを促す作用があります。辛味が足りないと、気の流れや水分の発散が滞り、肺や呼吸器の負担が増えてしまいます。

大根、れんこん、玉ねぎ、山芋、里芋、しいたけ、梨、柿など、秋の旬菜もたっぷりいただきましょう。「肺」の働きを助けてくれます。

秋の食養生。野菜を使った煮物や汁ものにねぎや生姜を加えたり、大根や生姜のすりおろしなど薬味として添えたりして、毎日の食事に取り入れてみましょう。おいしさもぐんとアップします。  

秋の温活レシピ「里芋の塩麴唐揚げ」


 

【材料】

・里芋 400g (中8個)
・塩麹 大さじ1と1/2 
・日本酒 小さじ1/2 
・醤油 2~3滴
・すりおろし生姜 1かけ分
・片栗粉 大さじ3 
・揚げ油 適宜

 

【作り方】

①里芋は皮をむいて、一口大に切る。
②ボウルに塩麹、日本酒、醤油、すりおろし生姜を入れて、混ぜ合わせる。
③①の里芋を加えて、よく混ぜ合わせる。
④片栗粉を加えて、全体にまぶす。
⑤揚げ油を180℃に熱し、④をからりと揚げる。

小川原智子著「人生が変わる!心と体を温める料理教室」(フォレスト出版)

小川原智子著「人生が変わる!心と体を温める料理教室」(フォレスト出版)

小川原智子(おがわらともこ)プロフィール

体温を上げる料理研究家 イエローハーモニー代表

1971年大阪生まれ。

2001年、マクロビオティック料理教室イエローハーモニーを茨城県土浦市にオープン。

延べ1万2000人の生徒を指導。料理教室をはじめ「食卓から世界を笑顔に」をテーマに温活商品のプロデュースや料理レシピの制作、起業向けの健康経営研修、小中学校での食育講座などを行う。

講演会の登壇は300回を超え、活動の場が全国に広がっている。著書「人生が変わる!心と体を温める料理教室」(フォレスト出版)

・小川原智子公式HP
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