2022/06/26
お菓子で体が冷える!?体を温める葛入り「水無月」
6月は一年の折り返し。毎年、6月の和菓子「水無月」を作っています。
「水無月」とは、京都で6月30日に食べる風習のある、小豆ののった三角の形をした和菓子。外郎(ういろう)に小豆をのせて固めたもので、もっちもちの食感。
この「水無月」のいわれは、室町時代にさかのぼります。旧暦の6月1日、御所では「氷室」の氷を口にして暑気払いをしていましたが、庶民にとって氷は貴重なもの。
そこで、宮中の貴族に倣い、氷に見立てた三角形の白い外郎の生地に、邪気を祓うとされる「小豆」をのせた和菓子を作るようになったそうです。
温活料理研究家の私は、「水無月」は「水無月」でも、白砂糖フリー。低糖質で体を温める「水無月」レシピに。白砂糖は、食べると血糖値が急上昇して、すい臓から血糖値を下げるインスリンが大量に分泌され、体温を下げてしまうといわれています。和菓子は洋菓子と比べてヘルシーだと思われていますが、意外と市販の和菓子には白砂糖がたっぷり入っています。
さらに「水無月」には、葛を使用。葛根湯でおなじみの葛は、「温めて巡りを促す」作用、発汗作用、鎮静作用など、さまざまな効能があります。微量に含まれる有効成分が、血液をきれいにし、体を温めてくれます。
6月は雨が続いて、気温が下がる「梅雨冷え」の頃。薄着でうっかり雨に濡れてしまって、体を冷やしてしまうこともあります。梅雨の季節も「温活」お忘れなく!健やかに梅雨を乗り切っていきましょう。
お菓子で体が冷える!?体を温める葛入り「水無月」
材料(流し缶1台分)
葛粉 (粉末) 60g
白玉粉 30g
米粉 100g
水 270cc
てんさい糖 大さじ3
自然塩 ひとつまみ
ゆで小豆 100g
作り方
① ボウルに水とてんさい糖、自然塩を溶かしておく。
② ボウルに白玉粉を入れ、①の1/2量を少しずつ入れて溶かす。
③ ②の中に葛粉と米粉を加えて、残りの水を少しずつ加えて丁寧に混ぜ合わせる。
④ ストレーナーやざるに通す。大さじ4は小さなボウルに別にとっておいて、あとの生地は水で濡らした流し缶に流し入れて、湯気の上がった蒸し器で強火にかける。
⑤ 3分たったらゆで小豆をパラパラと振り入れて、大さじ4の生地を上からまんべんなくかける。
⑥ さらに15分蒸す。蒸し上がったら、冷まして三角形に切って器に盛る。
ワンポイント
・流し缶は間に空気が入らないようにふちを押さえて、蒸す直前に生地を入れる。
・葛粉がないときは片栗粉でも代用可能。
・てんさい糖は、黒糖、米飴などお好みの甘みに変えてもOK。
・甘さ控えめの「水無月」です。好みでてんさい糖の量を加減してください。
小川原智子著「人生が変わる!心と体を温める料理教室」(フォレスト出版)
小川原智子(おがわらともこ)プロフィール
体温を上げる料理研究家 イエローハーモニー代表
1971年大阪生まれ。
2001年、マクロビオティック料理教室イエローハーモニーを茨城県土浦市にオープン。
延べ1万2000人の生徒を指導。料理教室をはじめ「食卓から世界を笑顔に」をテーマに温活商品のプロデュースや料理レシピの制作、起業向けの健康経営研修、小中学校での食育講座などを行う。
講演会の登壇は300回を超え、活動の場が全国に広がっている。著書「人生が変わる!心と体を温める料理教室」(フォレスト出版)
・小川原智子公式HP
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・小川原智子公式ブログ
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