大棗とは?生薬の成分、特徴、多岐に渡る効果について解説

大棗とは?生薬の成分、特徴、多岐に渡る効果について解説

2022/02/28

大棗とは?生薬の成分、特徴、多岐に渡る効果・効能について解説

大棗(タイソウ)は、風邪の引きはじめに用いられる葛根湯(カッコントウ)にも含まれており、有名な漢方生薬として、名前を聞いたことがあるという方は多いと思います。
しかし、

「大棗ってどんな生薬?」
「大棗とナツメは何が違うの?」
「漢方生薬としてどのような効果があるの?」

このように生薬としての成分や効能、大棗とナツメとの違いについて、具体的に理解している方は少ないのではないのでしょうか?

そこで今回は大棗の生薬成分、特徴、多岐に渡る効果・効能について解説していきます。温活をしている方にも役に立つ情報ですので、ぜひ最後までお読みください。

大棗(タイソウ)とは?その特徴について

大棗とは、棗(ナツメ)の熟した実を乾燥させた生薬です。ナツメは、日本にはおよそ奈良時代から渡来したと言われており、「万葉集」にもその名が登場しています。古くから生薬や菓子の材料として重用され、“世界三大美女”として名高い楊貴妃(ヨウキヒ)も好んで食べていたそう。中国では、一日に3個食べると老いないと言われており、美容やアンチエイジングにも効果的とされています。

生薬としての“大棗”はさまざまな漢方薬に配合されており、代表的なものとしては、日本で多くの方に親しまれている葛根湯(カッコントウ)や、甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)があります。また、甘味を持つという特徴から、苦みの強い漢方薬と組み合わせられることが多いですね。

ここからは、大棗のもととなるナツメについてさらに詳しく解説していきます。

ナツメについて

ナツメは、クロウメモドキ科の落葉高木で、高さは5〜15メートルほどになります。果実は熟れると楕円形でリンゴのように赤くなり、生で食べることもできます。味わいとしてはリンゴのような食感と甘酸っぱさが特徴で、ジャムやお菓子の材料などにも利用されていますね。

このナツメの果実を、夜露にあて日にさらして干したものを紅棗(コウソウ)、紅棗を蒸してさらに干し、シワと黒味を帯びたものが大棗(タイソウ)とされています。

大棗にされたものは生薬として、紅棗にされたものは食用(ドライフルーツ等)として、市場に多く流通しており、中国や韓国などでは縁起の良い食べ物とされています。韓国では薬膳料理として日本でもよく食べられている参鶏湯(サムゲタン)にも使用されており、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?その他、ナツメとピーナッツを黒砂糖で調味したスープも治療薬膳の一つで、慢性肝炎や肝硬変などの病状に用いられていますね。

大棗の原産地・生産地について

大棗及びナツメの原産地は中国と言われており、3000年以上の栽培の歴史があります。一方、南ヨーロッパ、西南アジアでも、盛んに栽培されていたようです。現在では中国や韓国、台湾、南西ヨーロッパなどでも生産されています。日本では福井県、岐阜県を中心とした東北地方や関西地方、その他中国地方などのごく一部の地域で生産されています。

大棗に含まれる成分や性質は?

大棗には、カリウムやカルシウムなどのミネラル類、葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維、サポニンなどの成分が豊富に含まれています。

特に葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれ、造血や細胞の生まれ変わりを助け、胎児の発育に必要不可欠な成分であると考えられています。そのため、女性にとって大切な栄養素として、注目を集めるようになっています。胎児が発育する妊娠中の女性や、乳幼児期、成長期の子どもに必要な栄養素と考えられており、積極的に葉酸を摂取することが良いとされていますね。

また、大棗にはサポニンが豊富に含まれています。サポニンとは植物に含まれているステロイド及びトリテルペンの配糖体の一種で、植物の苦みや渋みのもととなる成分です。強心作用、利尿作用など強い生理活性があることから、古くから生薬として用いられています。

大棗の効果・効能

大棗は多岐に渡る効能・効果への期待だけでなく、他の生薬の作用を調和・緩和させる効果があることから、漢方薬の重要な調整役として評判が高い生薬です。生薬としての効果・効能の一例としては、下記があります。

  • 抗アレルギー
  • 鎮静 / 鎮静 / 鎮痙(ちんけい)
  • 滋養強壮
  • 利尿
  • 高血圧の改善
  • 食欲不振の改善
  • 不眠の改善

ここからは大棗の効果・効能について詳しくみていきましょう。

体を温めて冷えを改善する効果

​大棗には体を温め、筋肉や神経の緊張を緩和させる効能があります。筋肉の緊張による体の痛みや、神経の過敏症を抑えてくれ、女性の更年期障害や月経痛の改善にも効果があるとされています。

さらに、代謝を促進し血流を整えてくれる効果があると言われており、冷え性の改善にも用いられることが多いですね。

鎮痛・鎮静効果

大棗には緊張を和らげる効果があるとされており、筋肉の急激な緊張によって起こる疼痛も抑えてくれる期待があります。また、過敏になった神経の高ぶりを抑制してくれ、痛みの緩和にも期待ができるでしょう。さらに、不安や興奮を鎮静する精神安定作用にも、効果があると言われていますね。

便秘や下痢を解消する効果

大棗及びナツメは食物繊維が豊富なため、腸の調子を整える働きがあるとされています。また、強い粘性を持っていることから、腸内の有害物質を吸着させて体外に排泄する働きもあります。その他にも、大棗に含まれる成分であるサポニンには腸を刺激し、便通を良くしてくれる効能があり、便秘や下痢の解消にも期待があります。

貧血を予防する効果

大棗には豊富に鉄分が含まれており、鉄分不足が原因となる貧血にも効果があると考えられています。大棗の鉄分の含有量は、鉄分が豊富な食品として知られているプルーンのおよそ1.5倍以上。ドライプルーンは、100gあたり約1.0mgの鉄分を含有していますが、大棗は100gあたりの鉄分含有量で約1.5mgと、ドライプルーンの約1.5倍もあります。

また、大棗は鉄分だけでなく、鉄分と協力して赤血球を形成する働きを持つ「葉酸」も豊富に含まれています。赤血球は、呼吸をした際に肺にとり込まれた酸素を全身に運んでくれる役割があり、貧血の予防や改善に効果があると考えられています。

高血圧の予防・改善効果

大棗には、ナトリウムを体外に排泄する働きを持つカリウムが含まれているため、高血圧の予防・改善効果が期待があります。カリウムには、体内でナトリウムとバランスを取り合って、血圧を正常に保つ働きがあります。

例えば、味の濃い食事で過剰に塩分を摂り続ければ、血液中のナトリウムが増加します。そのことが原因で、高血圧を引き起こす可能性があります。「高血圧の最大の原因は塩分の摂り過ぎ」とも言われており、大棗に含まれるカリウムは高血圧の予防改善に期待があるミネラルなのです。

発育・成長を促してくれる効果

大棗に含まれる葉酸には、核酸の働きをサポートをする働きがあり、発育・成長を促してくれる効果があると言われています。

人間は常に細胞の生まれ変わりが行われており、核酸はその働きをコントロールする重要な物質です。葉酸が不足すると核酸がうまく働かなくなり、細胞の生まれ変わりが滞ってしまう原因になります。

成人であっても腸管や口腔内、舌などの粘膜は細胞の生まれ変わりが早いため、葉酸が不足すると炎症が起きるなどすぐに影響があります。葉酸を摂取することで、皮膚や粘膜を強化し健康に役立つのです。

むくみの予防・改善効果

大棗は、多くの女性が悩まされているむくみの予防改善にも、効果が考えられています。なぜなら、大棗に含まれるカリウムには、体内の余分な水分を排出し、水分のバランスを調整する働きがあるからです。むくみの原因は、細胞の外の細胞間に溜まる水分量にあります。そのため、カリウムがその水分バランスを調整してくれ、むくみの予防や改善に働きかけてくれるのです。

大棗は体を温めるだけでなく多岐に渡る効果に期待!


以上、いかがでしたか?大棗はその多岐に渡る効果・効能から、さまざまな漢方薬に配合されています。また、美容やアンチエイジングだけでなく、体を温めてくれる効果もあり、大棗は温活をしている女性にぴったりの生薬です。

大棗は、日本での栽培は気候の影響から手間がかかり難しく、より丁寧に育てる必要があるため、国産の大棗はとても貴重になっています。そのような、希少性高い国産の大棗が配合されているのが、あすか温活内服液です。あすか温活内服液は、体の中からポカポカ温まる温活ドリンクです。全国のコンビニエンスストア、ドラッグストアで販売していますので、体の冷えがつらいときに、ぜひ一度お試しください。
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